【相見積もりで負けた】けれど あなた自身が否定されているわけではない



2016/09/05

私のお客様は7割以上企業や組織の方ということもあり、案件によっては、相見積になることがあります。

ご提示いただいた案件に対して

1. 担当者の方に色々とヒアリングして
2. 該当ビジネス周辺情報もリサーチして
3. 主観的・客観的にコンセプトを考察して
4. プレゼン資料を作って
5. サイト構成・フレームワーク・メインページのビジュアルデザインも作って
6. 作業工程と費用見積もりを作って

諸々資料をまとめてお送りするわけです。

 

規模によっては、かなりの時間を割くことになります。
Webチームなら、それぞれの担当者ごとに振り分けるのかもしれませんが、私はすべて一人で考えます。
特に2と3は、非常に重要なので、何度も何度も考察します。

かなり集中するので、担当者にすべてお送りした後は、本当に頭から煙が出ているのではないかと思うくらいオーバーヒートしています。


でも、それでも、数日後、「今回は残念ながら…」というご連絡をいただくこともあります。

それは、本当に仕方のないこと。
その時は潔く、仕方ないなと思うだけのこと。

正直、”負けた”という事実は、悔しいです。
ショックです。
かなり。
落ち込みます。
でも、そこで、「私の何がいけなかったのか」と考えるのは間違いだと思っています。

考えるのは、
「この案件に対して、私の考えのどこが違っていたのか」
「この案件に対して、私はどんな思い込みをしていたのか」
ということ。

私の提案が未熟だったかもしれないし、あるいは、やりすぎていたかもしれない。
担当者の方とコミュニケーションをとって、決定の経緯やアドバイスなどはお聞きできるときはお聞きして、次に生かせばいいだけのこと。
大切なのは、お客様が求めたことと自分のアウトプットとのバランス。
クリエイティブな仕事をしていると、自然と「作品=自分」と捉えてしまう方も多いと思います。
そんな方は、相見積もりをとるような案件には向きませんね。
でも、私はアーティストではないので、お客様の求めるものを見せて、初めてビジネスが成立するわけで、私の手を離れた時点で、成果物はお客様主観のものになります。
そしてそれは、見積もりであっても同じこと。

公開した時点で、私のものではなくなります。
いくら優秀だといわれる私だって(笑)、いつもいつもお客様の頭の中を全て理解して具現化するのは無理です。

断られたのは、その案件だけ。
あなた自身が否定されたわけではないのです!

 

 

正直、実際のところはわかりません。
「あなたはダメよ」だったかもしれないけれど、そこは都合よくビジネスライクに文面通りに受け取ればいいのです。
仕事ですから。

そのくらいに考えていないと。
という部分もあります。

そう思っていないと、同じ会社からの別案件に、余計な心の負担がつきまといませんか?
10割打者はいませんからね。