給食がない! 横浜市 公立中学校 ハマ弁は救世主になるか??
横浜市の公立中学校は、学校給食がありません。
毎日、お弁当持参です。
これは、昔から変わりないそうで、埼玉県出身の私には衝撃の事実でした。
市長・市議会選挙のたびに、「横浜市の公立中学校に給食を導入」が公約にあがったり、私も、署名活動にサインしたこともあります。
しかし、「昼食は家庭の責任」として弁当の持参を求め、「家庭弁当は親子の絆を深める」ことや「財政難」といった理由から、なかなか給食の導入には至りませんでした。
でも、実際、毎朝のお弁当作りは精神的にも負担。
私立中学や、高校のように、購買や学食がない公立の中学校で、ちゃんとお弁当を持たなければ~!!、と日々奮闘している母たちへの救いの手はいかに?!
学校ごとにお弁当屋さんと提携して対応
毎日お弁当となると、厳しいご家庭もあります。
私だって、具合が悪くなってどうしても作れなかったらどうしよう。
朝寝坊したらどうしよう…。
そんな不安を少しでも軽くするように、各学校ごと、近隣のお弁当屋さんと提携をしていて、1食500円程度で、朝、注文することができます。
朝の学活で先生に注文をお願いしてお金を渡し、お弁当の時間に指定場所に自分で取りに行くというシステム。
長男のサッカー部の先輩は、1回に2つのお弁当を注文しているそうです(笑)
このお弁当自体の評判は良いのですが、我が家の長男は、注文したことがありません。
お弁当の時間は10分ちょっとと短く、その間にお弁当を取りに行くだけで時間が足りなくなるし、更にお弁当1つでは量も足りず。
ということで。
女子は、時間内の食べきるために、小さなお弁当しか持っていけない、という話も聞きます。
これはあまりに可愛そうな現実…。
でも、朝練の時はトライしてみて!、と言っているのですが、なかなか実現していません…。
ハマ弁の導入 救世主となるのか?
そんななか、横浜では給食の代わりに、「ハマ弁」という制度が導入されました。
この話が具体的になった数年前、それはそれは喜んだのは言うまでもありません。
実際に今年の7月から、長男の中学校には先行導入されました。
でも、我が家はまだ利用したことがなく、相変わらずお弁当を持って行っています。
ハマ弁 とは
毎月、事前にFAXやネットから好きな献立を選んで注文します。
ごはん+おかず、ごはん+おかず+汁物、ごはん+おかず+牛乳など、組み合わせを選べて、ごはん+おかずで390円。
組み合わせによって、値段は上がりますが、ごはん+おかず+汁物+牛乳全ての組み合わせでも470円。
コンビニ決済やクレジットカード決済なので、未払いの心配は低そうです。
献立表を見ると、おかずも肉中心と野菜中心から選べて、良さそうです。
実際はどうなのでしょうか。
ハマ弁の実際 我が子の中学校の場合
実は、先日、FM Yokohamaの番組が、長男の中学校のランチタイムにレポートをして放送されました。
この放送を聞く限り、とても良さそうです。
「温かい」「栄養バランスの良い」「おいしい」お弁当。
お肉やおさかなの主食と野菜のバランスは、1: 2 。
インタビューされた、長男の同級生の反応も上々。
良さそうです。
でも、実際には長男のクラスでは、注文するのは1日に1名程度だそう。
長男の周りでハマ弁を利用している友人はいないと。
どうしてこんなことになっているのでしょうか。
どうして注文しないのか?聞いてみた
我が家は実際に頼んでいないので、味がどうこう言う資格はありません。
食べてみてから言うべき。
じゃ、実際にどうして頼まないのか?、他の子供たちに聞いてみました。
「献立写真が良くない 美味しそうに見えない」
「友人が頼んだら きんきんに冷えた味噌汁だった」
「実際にはあまり温かくない」
こんな意見が!
献立写真については、私も見て納得。
仕事としては最低限の情報は伝わっているのかもしれませんが、「食べ物のおいしさを伝えることができているか」となると疑問。
”わ~、食べたい!”
とは、ならないかもしれません。
温かさについても、ちょっと残念。
たまたまだったのか、最初だけだったかわかりませんが、一度こういう評判が立ってしまうと、子供たちは頼みません。
だって、貴重なお弁当時間、失敗したくありませんから。
そして、私が思うに、このお弁当の位置づけが曖昧すぎることが、普及しない最大の原因なのでは、と思います。
選択制とするならば選択肢を明確に
そもそも、給食は注文制ではありません。
「食べたくないものを食べさせられる給食は嫌」という意見を耳にしたことがありますが、献立を確認して注文するなら、その論理は通りません。
ハマ弁は、自分から注文して、給食のように安価で安心した昼食を届けられる、というのが最大の売りのはず。
お弁当に変わる、大きな選択肢になりえるはずなのに、あまり普及していないのは、実際、美味しいのかどうかわからないのと、事前の注文が面倒だから。
と思うのは、「そもそも、食べたことがないからわからない」し、子供としては「今のお弁当で満足している」、ということが根底にあるのです。
それを覆すだけのアピールも、宣伝も活動もありません。
本気でハマ弁を浸透させたいのなら、まず、ハマ弁を体験してもらうのも一つの方法ではないかと思います。
最初の導入は市内の1部の中学校だったので、そこでテストケースとして実施し、感想と実績を作り、どんどん拡大していくとか。
これは、一般企業なら、ごく当たり前にやっていることかと。
市の事業である限り、難しいのかもしれません。
もとから給食という制度がなかったところに、「強制的にハマ弁に変えます」というのは、反発も多いのかもしれません。
でも、現状では非常にもったいない。
中学生に美味しく、十分な栄養を取ってもらうのが一番の目的。
そのために、いい方法なら、保護者だって耳を傾けます。
何かいい方法はないものでしょうか。
これからの子供たちと保護者達がよりハッピーになる方法はないものか。
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こんな尻切れトンボな意見ですみません。
横浜市長とのティータイム、また申し込もうかな。