早生まれは損? 不利? 親子3代早生まれの私の場合
日本では、学年の切り替えの関係で、早生まれの子供について、
「損」とか「不利」
と言われます。
私の母は2月生まれ
私は3月生まれ
そして、子供二人とも2月生まれ
という立場からすると、言いたいことが沢山。
あくまでも一つの考えとして、以下、まとめてみます。
Contents
「早生まれ」呪縛に捕らわれてませんか?
私の友人知人にも、早生まれの人が沢山いますが、多く聞くのは、
「子供のころは大変だったよね~」
という意見。
傍から見たらそうかもしれませんが、本人がそういう感想を持っていることにいつも驚きます。
本当に、大変だと思っていたのかな?
と。
よくよく聞くと、自分の親や、先生などから、
「早生まれだから」できない、遅い、仕方ない
という言葉をかけられていたようで、自然とそう思うようになったということが大きい要因だと思います。
早生まれじゃなくたって、同じような子供は沢山いるのだから、わざわざ、大人が我が子に「早生まれ」呪縛、かけ無くても良いのに、と残念に思います。
あくまでも個性の一つと考える
子供たちが少しずつ集団行動を始めるようになると、早生まれの子供でまず気になるのは、
「小さい」
かもしれません。
個人差はありますが、4月生まれの子供と並んでみると、その差は歴然なんてことも。
だって、仕方ないですよ。
4月生まれの子が生まれるころ、3月生まれの子は、まだママのお腹にいないのですから。
やっとお腹の中で小さな鼓動を刻み始めたころ、4月生まれの子は寝返りをしてるかもしれない。
もうすぐ会えるね、とママが大きくなったお腹を撫でている頃、4月生まれの子はママと手をつないで、自分で一歩を踏み出しているかもしれない。
小さい頃の差はあって当然。
成長速度がそれほど変わらないなら、その差がなかなか埋まらないのも当然。
その子たちが一緒に、同じ場所で遊んだり、生活を始めると、気になる。
でも、気になるのは、誰でしょうか?
困るのは、誰でしょうか?
おそらく、その様子を見ている、ママやパパですよね。
子供当人は、あれれ?、と思うことはあっても、困ったとは思わないかも。
親の問題であって、子どもの問題ではないかもしれません。
ちょっと小さいとか、のんびりしている、という個性として接すれば気持ちが楽になりませんか?
学力や運動能力が低い?
とはいえ、国内外で、
「早生まれの子は最終学歴が低い傾向がある」
「早生まれの子は偏差値が低い傾向がある」
「早生まれの子は運動能力が低い」
といった、論文や統計が発表されています。
当事者として、とっても嫌な感じ(笑)
例えば、小学校入試や、中学入試など、同じ時に、ヨーイドン!、でテストをしたらこういう傾向が出てしまうのは仕方ないかもしれません。
でも、「みんながみんなそうではない」と声を大にして言いたい!!!
私は、幼稚園に入園した時、身長が大きく、背の順も一番後ろでした。
なんでも一人でできて、ハキハキと意見を言って、小さい先生と言われるような子供でした。
学力も、正直、困ったことはありません。
小学校時代は、私だけ100点をとってしまい、他のみんなが居残り学習になった、なんてこともよくありました。
身長が大きかったのは、たまたまですが、それ以外の理由は思い当たる節があります。
それは、母がおおらかだったこと(笑)
祖父がよく褒めてくれたこと。
成功体験が大切 長い目で見守る
母がおおらかで、祖父は、私ができることをよく褒めてくれて、頭をなでてくれました。
小さい時の記憶はありませんが、おそらく私は、決して自分が劣っていると思ったことはなかったと思います。
そんな環境が、私を「早生まれ」呪縛から解き放ってくれたと思っています。
「早生まれの子供に比べて、4~6 月生まれの子は、できることが多く、褒められる経験も多い。その成功体験が、後々まで影響しているのでは」
引用:http://www.jprime.jp/articles/print/7994
という記事があります。
これは、本当にその通りだと思います。
子供は自分のやったことが褒められれば、それを自分なかで成功体験として積み上げていきますからね。
だったら、早生まれの子だって、成功体験を積み上げればいい。
ここで大切なのは、他の子と比較をしないこと。
同学年の子と比較をするとどうしてもマイナス要素が目についてしまうこともあるので、あくまでも、我が子を見て、できるところを素晴らしいと褒めてあげること。
少なくとも私はそれを心がけています。
2月生まれの我が子たちの場合
ちなみに、我が子たち。
2人とも2月生まれです。
有難いことに、体格もよく、小さい頃から外見で早生まれと指摘されることはありませんでした。
長男は、幼稚園の誕生日会で、2月生まれの子が10人くらい横一列に並ぶと、本当に頭一つ飛び出るような長身で、ハキハキと将来の夢を語っていました。
次男は、長男よりは幾分小さいですが、その分すばしっこさは勝っていて、リレーのアンカーで頑張って走っていました。
まだまだ成長途中の彼ら。
長い目で、ずーっと先を見て、見守っていきたいと思います。
目の前の石ころにつまずいて転ぶ前に石ころをどかすようなことはせず、つまずいて転んでも、泣かずに立ち上がったら褒めてあげるように。
私がなんのマイナスイメージも持っていないので、試しに母に、「私が早生まれで大変だったことあった?」と聞いてみたところ
「そんなこと考えたこともなかった」
と(笑)
やっぱりね。
そして、
「そんなこと親が気にしたら、子供が可愛そうだよ」
と。
さすが母。
まさに、その通り。
実際、子どもは気にしてませんからね(笑)
早生まれで得することもある
どちらかというと、損なことばかり取り上げられますが、得することもありますよ。
- 同学年の人よりちょっと若くいられる。
→気分的なものですが、事実ですから(笑) - 大目に見てもらえる
→幼い時は体格の差や能力の差があっても、「早生まれだからね~」と大目に見てもらえます - 逆に褒めてもらえる
→幼い時は、ちょっとよくできたり、大きかったりするだけで、「早生まれなのにすごいね~」とほめてもらえます - 早期教育が良い影響になることもある
→幼稚園や小学校に上がる時、既に4月生まれの子とは1年の差があいていることもあります。つまり、1年早く教育を受けることができるわけで、大変な面もありますが、より良い刺激になって早く色々なことを身に着けることもできます。
成長の速度も、度合いも、人それぞれ。
たまたま日本で幼少期を過ごすからこんな”早生まれ”問題があるだけ。
親が「早生まれだから仕方ない」と理由付けするだけなら問題ありませんが、それを子供に植え付けるのだけは避けたいですね。