合唱コンクール 練習方法 姿勢や発声のコツ
この時期になると、学生さんたちは、学校で合唱コンクールが開催されますね。
例にもれず、我が家の長男も夜な夜な歌っています(笑)。
選曲などについては、以前こちらのブログで書きましたが、
⇒合唱コンクール 練習のコツ -中学生編 ー
実際に練習に入る際の基本、準備運動や、姿勢の取り方、発声のコツなどをまとめてみたいと思います。
そもそも あなたはそんなに見られていません!
細かいことに入る前に、まずはこれ。
歌う時は、目を大きく開けて~、口を大きく開いて~、笑って~、と指導されると、
「そんな変な顔で歌うの恥ずかしいよ」
という声を聞きます。
確かに狭い教室の中で、隣の人と近いと見られているようで、笑われているようで、恥ずかしいと感じるかもしれません。
でも、実際のコンクールでは、あなたは大勢の中の一人。
思っているほど目立たないし、観客もあなたのことばかり見てません。
見てません!!
せっかく声が出るのに、恥ずかしいという無駄な感情は忘れてしまった方が良いです!
むしろ、明るい顔で大きな口を開けて、一生懸命に歌っている姿は、全体としてとても明るい印象を与えます。
脱 自意識過剰ですよ!!
準備体操で体をほぐそう
合唱部なら、腹筋背筋など、筋トレをしますが、学校の合唱練習でそこまでするのは、時間的に厳しいと思います。
でも、できるなら、体をほぐして声を出しやすくする準備体操をしましょう。
この時大切なのは、「ストレッチ」や「ほぐす」ことが目的ということ。
両足を肩幅と同じくらいに広げてまっすぐに立って、やってみましょう。
首周りの体操
言うまでもなく、首の内側には、のど、声帯があります。
首周りをほぐすことで、のど周りのストレッチになるのです♪
- 首をゆっくり回す
- 顔を上に向けて、首の前を伸ばす
- 顔を上に向けた状態で、少し斜めに傾け、首の横を伸ばす
肩周りの体操
肩を動かすことで、上半身、特にお腹周りのストレッチにもつながります。
- 両手を前後に大きく回しながら両肩をゆっくり回す。肩甲骨のあたりも意識して、大きく動かすように。
- 両手は降ろした状態で、両肩を交互に回す。肩を揺り動かす感じで。
- 肩手(右手)上にあげ、体を左に倒す。右側のお腹の横を伸ばすように。左も同様にやる。
- 両手を上にあげて手を組んで、体を反らして、お腹の前を伸ばす。
これらの動きだけでも、体が温まって、すっきりしますし、何よりも体がほぐれているはずです。
あなたのカラダは、大切な楽器。
カチンコチンのカラダよりも、柔らかくほぐれたカラダの方が、良い声が出ると思いませんか?
歌う時の立ち方 姿勢の取り方
最近は、スマホの普及で、いわゆるストレートネックになっているお子さんも多いとのこと。
猫背になっている子も少なくありません。
歌う時は、そんな姿勢を少し矯正しましょう。
足は肩幅 にこだわらなくても大丈夫
肩幅くらいに広げるのが良いのですが、要は、重心を体の中心に持ってきて、安定できる足の幅ということです。
肩幅くらいを目安に、より重心が安定する足の幅を見つけてみてください。
上半身の姿勢の作り方
首が前に出ていたり、猫背になっているときは、大概、肩も前に倒れて、内側に入っていると思います。
そこに「胸を張って」と言っても、極端な姿勢になってしまうことがあるので、正しい上半身の姿勢の取り方を。
- 両手を上にあげて手を組んで伸ばします
- その時の両手は、頭の後ろに来るように。
- 手の先から、体が一本に、一直線になっているようなイメージで立ちます。(鏡で体が一直線になっていることを確認できれば尚よし!)
- 組んでいる手を離して、両手をまっすぐ、からだの横におろします。
この時の姿勢が、基本の姿勢です。
最初は多少窮屈かもしれませんが、なれるとスッと立てる様になります。
肩のストレッチをしながら、この姿勢作りをすると良いと思います。
発声練習の時の裏技 重心がポイント
発声練習は、難しいことを考え始めるとキリがありません。
色々なロジックがあり、体の仕組みまで考慮すると、色々な意識が必要になってきますので、ここで難しいことは言いません。
私が高校生の時、定期的に教えていただいていた声楽家の先生に教わった発声のコツをこっそりと(笑)。
特に、太ももに力を入れて、重心を下げながら声を出してみます。
この時の足の開きは、ちょっとだけ、足を前後にずらす程度で大丈夫です。
正しい姿勢のまま、ちょっと重心を下げてみてください。
そうすると、自然と腹筋に力が入って、しっかりと横隔膜を支えることができるようになっているのです。
スポーツをしている人はよくわかると思いますが、重心を下げると動きに安定感が増しますよね。
実は歌う時も同じ。
重心を意識的に下げて、どっしりと上半身を支えることで、自然と腹筋に力が入り、喉に余計な力がかからずに声を出すことができます。
ただ、この姿勢はあくまでも、声を出すためのコツをつかむための姿勢。
意図的にこういう練習をしていくと、自然と声の出し方が身について、普通の姿勢でも声が出る様になります。
以上は私の経験によるコツです。
全ての方に当てはまるものではないかもしれませんが、「声がでない~」「安定しない~」と行き詰った時は、ちょっと試してみるのも良いかもしれません。