LEAN IN 女性 仕事 リーダーへの意欲
今、こんな本を読んでいます。
普段は一気に読んでしまうのですが、この本は違うのです。
いちいち、共感したり、自分に置き換えて考えてしまったりして、かな~り時間がかかっています。
それだけ、私にとっては衝撃だし、重いし、大切な内容なんだと思います。
著者はかのFacebook社 COOのシャリル・サンドバーグ女史。
世界で最も脚光を浴びている女性の一人。
彼女は非常に優秀で、大企業の中で重要なポストにつき次々と結果を出してきました。
でも、できる女性ならではの、失敗やつらい経験も沢山してきています。
そして、その結果彼女の結論は
「より多くの女性がトップに立つようにならなければ、多くの女性が、より公正な処遇を得られるようにならない」
というもの。
これは、決して賢い主張ではないかもしれません。
フェミニズム論者と言われるかもしれないし、男性社会のなかでは眉をひそめる人も多いことでしょう。
実際、私も、こういうことを声高に叫ぶのは、好きではありません。
そんなことしなくたって、”共存”という選択肢もあって、その方がお互い幸せだと思っていたから。
でも、この本を読んでいると、彼女の言うことなら信頼できるという気持ちになってきます。
要は、自分自身。
限界を決めるのも自分。
限界を決めずに行ける所まで行くのも自分。
「彼女は成功しているから、そんなことが言えるのよ!」
というひがみ根性丸出しになるんじゃないかと思って読み進めているのですが、むしろ、なぜかスッキリします。
頑張って、結果を出して、そして女性のことを考えて声をあげてる彼女のことが、素直に好きになったんだと思います。
最後まで読んでみてどんな感想になるか、それも楽しみな新村でした。
*********<立ち止った部分 その1 長いです… >***************************
最初に触れたように、色々なことを思いながら読んでいるのですが、まず最初からうなってしまった箇所があります。
「社会に築かれた自分の外の障壁に加えて、女性は自分の中の障壁にも行く手を阻まれている。
私たち女性は大望を掲げようとしない。
それは自信がないからでもあるし、自ら名乗りをあげようとせず、一歩踏み出すベキときに引いてしまうからでもある。
私たちは自分の内にネガティブな声を秘めていて、その声は人生を通じて響きつづける」
私は、今の生活に満足しています。
家族や子供たち、そして責任を持った仕事。
でも、会社を辞めずにそのまま在籍していたら、私はどんな風に仕事してたかな~、と考えないと言えば嘘になります。
「自分の中の障壁」
これは、実は、幼いころから抱える、私の中の大きな障壁なのかもしれません。
日本には
「出る杭は打たれる」
そんな言葉があります。
私自身、勝手に打たれていた一人でした。
幼いころからお勉強ができて、学級委員長やったり、リーダーになったり、目立つことが多い子供でしたが、かなり色々と辛い経験もありました。
いっそのこと、目立たないようにした方が楽かも
みんなと同じように、”知らんぷり”してた方が楽かも
そんな風に思うことは一度や二度じゃありません。
でも、
打たれ続けた杭はどうなったんだろう?。
打たれないくらい出ちゃったら良かったのかもしれない??。
そんな風に思うこともあります。
私は、外資系企業で、男性社会の中で、文字通り血を流して仕事をしていました。
外資ではありましたが、日本本社で日本人が多く働いている事もあり、決して男女は均等ではなかったと思います。
でも、仕事は非常にやりがいもあったし、自分がやった分だけ、正当な評価をしてもらえていました。
大変だったけど、だけど、本当に楽しかった。
充実してました。
入社して3年目、私は日本本社のマーケティング部の、主要プロダクトのマネージャーになりました。
(この時も、いろいろなこと言われたな~。女の武器を使っただろうなんて、言う先輩もいましたよ…)
そんな私には、アメリカ本社のカウンターパートナーである女性マネージャーの環境が憧れでもありました。
同じプロダクトマネージャーではありますが、彼女が束ねるのは世界全社の同プロダクト。
小柄なアジア系女性で、既婚、そして可愛らしい小さな子供のママでもある。
話も非常に簡潔で、マーケティングに徹し、てきぱきと仕事をこなしていく。
そんな姿を見ていたし、身近なWorking womanであり、Working motherでもある彼女と接していると、Statesもまさか”男性社会”とは思いもよりませんでした。
多少はあったとしても、日本は比べ物にならないほどもっともっとフラットで ”Glass ceiling”は過去の話なんじゃないかと。
でも、あの時の私は、そんな天井を感じるほど上に行っていたわけでもないし、目の前に山積みになってる問題・課題を次々とこなしていくだけで精いっぱいだっただけなんです。
企業人として、まだまだ”immature”だったんです。
心ない一言と同時に、称賛の言葉も沢山もらえていました。
いつも見守ってもらえていた会社時代の恩返しとして、私は、今、色々な方のお手伝いをしていきたいと強く願っています。
主役じゃなくていいのです。
今でも、自分の中の障壁は感じています。
そして、その障壁の一歩先に踏み出すように、常に意識を持っていくようにしています。
彼女からのメールで、非常に印象に残っている言葉があります。
hectic
辟易してるとか、バタバタしてるとか。
彼女からのメールに、たびたび登場する単語でした。
色々な意味で、hecticだったんだと思います。
その時の私には、真意がわからなかった。
文字通り受け取ってました。
今なら、もう少しまともな会話ができるだろうに…、会いたいな~、と思う女性の一人を思い出したりしています。
こんな感じで、なかなか前に進めない、この本なのでした。
*********<その1にお付き合いいただきありがとうございました >***************************